評価数値設定は、評価を判定するための基準点を変更することができます。
また、重要視する評価の倍率を変更することもできます。
評価数値設定は、スタッフの評価に評価カテゴリの評価項目を用いて基準点を設定し、これらの基準点と倍率に基づいて評価が行われます。
重要度や評価倍率、最終評価の判定基準点も調整可能です。
重要度は評価カテゴリ内項目の評価項目を配点する際の比重を変えるために使います。初期設定では「高い」=1.5倍、「やや高い」=1.25倍、「普通」=1.0倍、「やや低い」0.75倍、「低い」=0.5倍に設定してあります。
「高い」 最も重要度の高い目標
「やや高い」 重要度の高い目標
「普通」 重要度の中程度の目標
「やや低い」 重要度の低い目標
「低い 」 最も重要度の低い目標
評価倍率は評価項目の達成度や評価の良否の配点を変えるために使います。初期設定では評価倍率A=1.5倍、B=1.0倍、C=0.5倍に設定してあります。
例 : A 目標を超える評価
B 目標もしくは目標と近しい数値
C 目標を下回る評価
例えば成果目標の最大合計点数を30点とし、目標項目が3つ存在した場合で、重要度の倍率「高い」が1.5倍、評価倍率のA評価が1.5倍の時。
まずは一番高い評価倍率が選択された時の点数を計算します。
評価カテゴリ点数
÷
評価項目重要度合計
×
評価する評価項目の重要度
= ||
一番高い評価倍率が選択された時の点数
この式でいう評価項目重要度合計とは、「高い」=1.5倍、「やや高い」=1.25倍、「普通」=1.0倍、「やや低い」=0.75倍、「低い」=0.5倍の重要度の値を指します。
基準点を算出するためには評価倍率Aの倍率で割ります。
評価項目の基準点
×
評価項目の最高重要度
= ||
その評価項目の評価最高点数
最高点を算出するためには重要度「高い」の数値で掛けます。
重要度の最高倍率をかけた各評価項目の最高得点を合計していくと成果目標の最大合計点数の値とほぼ近しい値となります。
上記と同じ重要度・評価倍率の場合、成果目標の最大合計点が30点(最高点の理論値:29.985点)に対して、
評価倍率がすべてAの倍率だったとき、評価カテゴリの最大合計点数が29.985点なのに対して、
Bの倍率が一つ混じった時の評価カテゴリ合計点数は26.655点、すべてCの倍率だった時の評価カテゴリ合計点数は9.995点となります。
よって、評価倍率の値が高いほど評価カテゴリの合計点数が高く、評価倍率の値が低いほど合計点数が低くなるようになっています。
評価点の計算により循環小数が発生する場合があります。その場合システム内部では小数第九位まで保持しており、画面には小数第二位まで表示します。
そのため6.66点の評価が3つある場合、単純に足すと19.98点ですが、最終評価計算時に小数第九位を繰り上げするため20点となります。
評価項目をカテゴリ別に整理することで、評価判定が効率的に行えます。感覚的な評価も評価カテゴリの基準点を設けることで体系的に評価できます。初期のから設定されている評価カテゴリの「成果目標」「能力目標」「情意目標」以外にも新しい評価カテゴリを追加し、不要なものを削除できます。
FUNRATEは柔軟性を備え、会社や事業に合わせた独自の評価方式を実現します。
重要度設定は、評価カテゴリの評価項目の重要度(※)倍率を調整できます。重要な目標に高い倍率を設定し、そうでない目標には低い倍率を適用できます。たとえば、業績向上を重視する場合、成果目標の重要度に高い倍率を設けます。また、個人の誠実さや姿勢を評価したい場合、情意目標の重要度に高い倍率を割り当てます。
スタッフの評価目標に対する重要度の設定は、スタッフ目標設定ページで行えます。
※ 重要度:評価項目の重要度に応じて重要度を設定します。(例:重要度「高い」=1.5倍 「普通」=1.0倍 「低い」=0.5倍)
評価倍率設定では、評価結果に応じて高い倍率(評価結果が良い場合)または低い倍率(評価結果が悪い場合)を設定できます。A評価やB評価などの項目名と1.5倍、0.5倍などの倍率数値をカスタマイズ可能です。評価倍率は重要度と同じ数値でなくても構いません。
目標項目の評価方法は重要度と評価倍率によってカスタマイズ性の高いものとなっています。
評価はスタッフの成果や能力、情意などを総合的に判定しておこなわれます。最終評価設定では、評価確定時の評価の名前と基準となる数値を設定することができます。
例:A判定 最終評価80点以上
B判定 最終評価60点以上
C判定 最終評価60点未満 など
例えば上記のように最終評価の基準点を60点をC判定とした時、スタッフの評価項目の点数が59点だった場合はC判定となります。
評価カテゴリの目標項目における「基準点」の数値、重要度の「基準点」の倍率、評価倍率の「基準点」の倍率、最終評価の「基準点」の数値を、便利な編集画面を通じてまとめて編集し、調整することができます。